今年の年明けから、ギックリ腰を2回し、2～3週間腰周りがだるく、しばらくして左臀部、左足付け根から足にかけて痛く、スッキリしない症状が3，4ヶ月続く。
ギックリ腰になる半年から1年ほど前から、体がボロボロで、背中から腰にかけての痛みがあった。
また、2年ぐらい前から更年期の症状（　ほてりやイライラ　）があり、1年ほど前には閉経になる。
当院に電話してきたときは、泣きそうなぐらい体が辛く、疲労が溜まっている、とのことでした。

まず、彼女の体は骨盤・背骨・筋肉どれをとっても全身ガチガチでした。
臀部・足の痛みは、一過性の坐骨神経痛で、慢性的ではないので、早めに良くなるだろうと思いました。
下半身も気になるところですが、上半身の首や肩もゴリゴリに硬く、その硬さに本人は全くといってよいほど、気づいてはいない状態でした。
足の状態を説明し、落ち着いたら肩の治療もしていきましょう、と伝え、しばらくは腰から足の治療をしていきました。

1回目の治療は、骨盤と背骨の調整がほとんどで、硬い関節を緩めていきました。

2回目からは、臀部（　特に梨状筋　）・また、股関節周りの筋肉の硬さを取っていきました。

3・4回目あたりから、臀部や足が痛くて眠りづらい、ということはなくなり、時折痛むことはあるが、一日中気になるということはなくなった、とのことでした。
また、毎回骨盤と背骨また下半身の調整をもしているので、肩が当初よりもガチガチではなくなってきています。
足の緊張をゆるめると、上半身の緊張もぬける、ということはよくあることです。
少し、バランスが取れてきているのかもしれません。

　

今は、肩まわりの施術を2週間に1度のペースで治療に来られています。
現在彼女は、毎夜、4，5000歩ほど娘さんとウォーキングもされるぐらい体が回復されました。
それも相まってか、だいぶ良い調子なので、「　次回は施術の間隔を少し空け、3週間に1度のメンテナンスとして様子を見てみましょうか。　」と、ご提案しました。
「　わぁー、私、そんなに体がよくなっているんだー！！　」　と喜んで帰られました。

この患者さんは、回復力がかなり早い方です。
来られた当初とぜんぜん違うので、私自身も少しびっくりしています。