10年ほど前に、パン屋さんの仕事に就くようになってから、左首から肩にかけて痛むことが増えていきました。

2年前から販売の仕事に変え、夏と冬の繁忙期を過ぎると決まって寝違えになることがあります。
また、首・肩がパンパンに張ってくると、頭痛（ 特に左側 ）があり、病院でＭＲＩの検査をしましたが異状はありませんでした。
一年半前に新しい枕を買ったのですが、合わないので今は枕なしで寝ています。　その方が楽です。
左肩を下に寝ることが多いです。

2回目の施術。
前回の骨盤の歪みや足の長さはかなり改善していました。
今回は、通常の骨盤・背骨の調整に加え、肋骨間が狭く硬くなっている個所をゆるめて調整。
そして気になる患部の肩を施術していきます。

施術の最後に、頭痛治療として、頭蓋骨の硬さチェックしていきました。
頭痛が起こる際、決まって左側の頭部が痛くなる、ということですが、頭の骨と骨との繋ぎ目である縫合という部分、
隣り合う境が分からないほど硬く、窮屈な状態でした。
これでは、辛いだろうと丁寧に調整し、6割ほど楽になったのではないかと思います。

施術後、硬く詰まった頭はスッキリ軽くなり、首の通りもよくなりました。
日常生活でのアドバイスとして、

・座る時は骨盤を立てる
・枕を使用する（新しい枕が合わないのであれば、新たに枕を購入する）

この２点をアドバイスさせていただきました。

3回目の施術の際、
患者さん・・・「 以前より、頭痛は減りました。　今までは、朝と就寝前に痛み止めを飲んでいました。　
肩は左肩が少し痛いぐらいで、だいぶ楽になっています。　　枕をして寝ていますが、今のところ違和感はないです。」

と、嬉しいお言葉をいただきました。

　しかし、通常のように施術を終えた後、背骨の歪みがかなり残っていることがわかりました。
私の見落としでした。　
鏡で自分の身体を診たときに歪んでいるのが少し気になっている、とのことでした。
この施術は次回の宿題として残しておきました。

肩のコリや頭痛はだいぶ良くなられているので、4回目以降の施術は身体の歪みを中心に施術をさせていただいています。
ただ、施術をした後のご本人の普段の日常生活である程度、姿勢を意識していただけたらな、思います。

診療ベッドに腰を掛けたもらった時、左側中心に体重をかけて、左肩はそのバランスを取ろうと上がり、身体を丸めた姿勢で座っています。
聞いてみますと、「 自宅でもこのような姿勢でテレビや映画をみています。すぐに姿勢が悪くなってしまう。」とのことでした。
普段の姿勢も意識していただくよう、アドバイスさせていただきました。


まとめとして、今回の肩コリ、頭痛は骨盤や背骨などの骨格からの歪みからよるものも原因のひとつです。
特に肩コリに関しては大きいと思います。その閾値を超えたときに寝違えが起こるのだと思います。
頭痛に関しては、肩甲骨の硬結と頭蓋骨の硬さが慢性的になったものだと思います。