初来院の4日前の夕方、あるバイパスの信号待ちをしている際に、玉突き事故に遭遇。
衝撃はかなり強く、翌日から体のいたるところに疼痛がでてきたご様子。

今回が3回目の事故とのことですが、今回の事故は今までよりも一番辛い事故だったようです。

　週4回の施術。
初めの方の施術は、事故後よくありがちである体の張り感がつよいため、軽い感じで施術を終えました。
施術した日の夕方、もしくは次の日は、体がとてもだるくなる、といった症状がおよそ1ヶ月近く続きました。

　事故から1ケ月ほど経った頃から、天候による体の不調が顕著に現れてきました。
特に、雨の降る前後の日や湿気の多い日などは決まって体調が悪く、頭痛、体がだるい、体温調節ができない、腕の上がりが悪いといった症状がでてきます。
しかし時が経つにつれ、これらの症状も次第に落ち着いてゆき、今度は腰の痛みを感じるようになりました。

その後いろいろと体調の波はありましたが、事故から3ヶ月ほど経った頃は、およそ6～7割ほど回復されたのではないかと思っています。
交通事故後、なるべく早い時期に施術をされ、骨盤・背骨のバランスを整えるだけでも、回復のスピードは早くなります。
ただ今回の患者さんは、お仕事柄不規則な生活で、なおかつ睡眠時間も少ない状況です。
やはり睡眠時間が少ないというのは、その分自然治癒力が弱まるので、できるだけ体を休めてほしいと思います。


　さらにもう一つ気になる点もあります。
それは、脳脊髄液という体液です。
脳脊髄液は、頭蓋骨と背骨の中にあって、脳と脊髄を守る液体です。
この脳脊髄液のバランスが悪くなると、事故の後遺症である不定愁訴　（体の倦怠感、めまい、耳鳴り、頭痛、首痛、腰痛　などの違和感）がでてきます。
それらの症状が軽くなる体操をお伝えしているので、体調がイマイチな際はこの体操をして下さっていると思いますが、今現在どのような症状なのか、大変気になるところではあります。


　交通事故をされたら、なるべく早い段階で施術することをお勧めします。
患者さんの自然治癒力も考えると、およそ3ヶ月でほぼ回復されると思います。