10日ほど前から、腰が痛くなり始めた。一日の2/3は、苦痛でしょうがない。
以前から、中腰で作業をする際は腰が冷えて痛いときはあったが、今回ほど痛くなるほどでもなかった。
朝起きた時、寝返りを打つ時はかなり痛い。

彼女の身体を診てみますと、左側の骨盤（仙骨・仙腸関節）がとても硬く、左股関節の窮屈感もありました。
彼女は、月に一度メンテナンスに来られるのですが、いつもとは違う骨盤の状態なので何か心当たりがないか、聞いてみました。

患者さん・・・「会社の試験が正月明けにあるので、このお正月は、長時間テーブルのイスにあぐらをかいてすわっていました。
　　　　　　　　根詰めてやってた感じです。」

ということで、その時と同じような格好ですわってもらいました。

見てみると、体は左側の骨盤に体重を乗せてすわっていました。
また、左側の臀部がひんやりとしています。

私・・・「左側のお尻がひんやりと冷えていますが、心当たりはありますか？」
患者さん・・・「中腰で作業をするとき、腰が冷えて時々痛くなることがあります。」

初回の施術は、左の仙腸関節が硬すぎてなかなかゆるまず、苦戦しました。
左の股関節などの筋肉をゆるめて、施術前よりはゆるまったかな、という程度で施術は終了し、
左の腰が冷えているので、なるべく温めて冷やさないようにお伝えしました。

２回目、
患者さん・・・「痛くなったときは温めたりしています。前回よりは調子が良いですが、起床時や寝返りはまだ痛いです。
　　　　　　　　調子が少し良かったのに、昨日、下にある物を中腰でとろうとしたら、腰がグキッとなりました。」
　　
診てみますと、前回よりは左の仙腸関節や股関節の硬さは少し落ち着き、臀部の冷たさもありませんでした。　　　
今回も前回に引き続き、特に左側の仙腸関節や股関節をしっかりと弛めて調整していきました。

３回目の施術では、
患者さん・・・「腰はだいぶ良いです。起床時や寝返りの痛みは軽減しました。腰が楽になった分、膝の痛みが気になり始めました。」

身体を診てみますと、左の仙腸関節はかなりゆるんで以前のような硬さは診られませんでした。

座り方で、長時間の座り方が腰痛の原因になることはよくあります。
特に根詰めて作業をした後は、何日か経って体のどこかに不調となって現れることが多いです。