およそ５ヶ月ぶりに女性の患者さんからのお電話。
「今週の水曜日の午後から、だんだん首が痛くなって、回らなくなってきました。
　実は最近、肩こりがひどくなっていました。　また、腰も痛いですし・・・。今日、診ていただけますか？」

来院されて、体をチェックしますと、体全体が硬い、硬すぎる・・・。
この患者さんの体は、筋肉質で硬いのですが、これでは体液の流れも悪いだろうな、という感じでした。

背骨・肋骨や肩甲骨の硬さ（特に右側が硬い）、加えて右肩は、かなりの巻き肩です。
また、右首筋（耳の下あたりから鎖骨にかけて）は炎症を起こしており、そのためジンジン痛むのではなかと思います。
かなりの重症な寝違えでした。
このような症状は、患部が主な原因ではないことが多いので、いつものように骨盤・背骨の調整に加え、肋骨と肩甲骨の調整を行いました。
最後に、熱感がある患部の首筋には、ジェルを塗布して終了しました。

次の日、「首自体の痛みは治まっていないけど、ロキソニンを飲んだので、若干痛みが違うかも・・・。
先生、明日は一日中セミナーがあって、缶詰め状態なんです！　　何とかこのくびの痛みが少しでも治まってくれたら・・・。」と言われ、
「痛み止めを飲んで、少しでも落ち着く状態にもっていけたらよいな、」
と思いながら触診していくと、頸部の熱感は残っていますが、昨日のような硬い張りがなく、少し和らいでいました。


昨日と同じような治療を行い、術後は少し巻き肩が改善して、骨格のガチガチ感も若干、落ち着きました。
そして患者さんに、「寝違えでも重症のほうです。日にち薬で少しずつ良くなっていくと思います。」とお伝えしました。

2日後、「昨日の起床時から、首の痛みがかなり引き、少し回しやすくなって、常時痛いことがなくなりました。
運転も何とかできて、おかげで昨日は、セミナーを苦なく受けることができました！　　　　　今度は反対側の肩の痛みを感じるようになりました。」

思ったより早く良くなられ、私もびっくりしましたが、患者さんが早く回復してくれたのならよかったな、と嬉しい気持ちでいっぱいになりました。