事務所の草取りをしようとしゃがんだ瞬間、右腰をギックリ腰！
年に1，2回はギックリ腰になる。
昨年の秋ごろ、中腰の状態で、腰に負担がかかるような仕事が続けてあった。
しばらくして、左腰の腰椎椎間板ヘルニアになってしまった。
整形外科をいろいろと周り、ブロック注射を何度かしたが、いまだにスッキリと良くならず、それから腰の状態があまりよくない。
そのような状態で、この度ギックリ腰になってしまった。

初回は、保険診療で施術しました。
施術用のベッドに横になる、起き上がる、といった際の痛みはかなりあったようです。
2回目の施術の前に、腰の状態を尋ねると、「　何も変わらない。」と言われました。

それもそのはず、ギックリ腰特有の仙腸関節が、ロックがかかったように全く動かない状態だったからです。
このまま、保険診療で施術しても何一つ変わらない治療をするのは、治療家として気が咎めるな、と思い、
ダメもとで自費診療の整体をお勧めしました。

私　　「　○○さんの腰の状態だと、保険診療では間に合わない状態です。
　ギックリ腰特有の、この仙腸関節という部分にロックがかかっています。
　自費診療の整体を受けられたらいかがでしょうか。　　3，4回受けて、すこし様子をみてください。
もちろん自費診療は保険診療より料金は高いですが、その分、時間をかけて、細かく丁寧に施術できます。」
お勧めさせていただきました。

この男性の患者さんは、すこし渋った顔をされましたが、気持ちよく受けてくださいました。



検査では、もちろん右側の仙腸関節が硬いですが、ヘルニアを患っただけあって、左側の仙腸関節もおもくて硬いです。
腰椎もカチカチでほぼ動きがない、といった状態です。
立って腰を左右に捻ってもらうと、痛む方の右側ではなく、ヘルニアを患った左側の方が捻りにくいのがわかりました。

　早速施術ですが、骨盤自体が凝り固まっているので、とにかく緩めるのに結構大変でした。
しかし、何度も調整をしていくと、少しずつ緩みはじめました。
次第には、左側の仙腸関節の硬さをハッキリと感じるようになったのです。

ある程度ゆるんだので、腰と連動している股関節の動きも固まって独立した動きがありません。
周りの筋肉の硬さも緩めていきました。
施術後、起き上がる際の腰の痛みはありませんでした。


施術前より楽だと思いますが、くれぐれも油断せずに、腰には気を付けて過ごしてください、とお伝えしました。

　2回目の整体の施術。
仙腸関節は、昨日の硬さほどではありませんが、まずまず硬い。
しかし、腰椎は緩んでいます。　　　
徹底的に仙腸関節を緩めることにフォーカス。
次に股関節周りの筋肉をゆるめ、施術を終了。
昨日より、緩み感はありました。

施術後、患者さん曰く、「　痛みの場所が変わり、真ん中あたりから左側の骨盤が重い感じがしてきました。　」とのこと。

右側の仙腸関節が少しずつ緩んできたので、元々悪い左腰あたりの重だるさを感じてきたのではないかと思います。

2日後、3回目の整体の施術。
患者さん　　　「　少しずつ良くなっているような気がします。　　動きはじめは、腰回りが硬くてすぐには動けないけど、日にち薬で少しずつ良くなるような感じがします。」

骨盤 ( 左右の仙腸関節 ) は弾力性がでており、ロックさや硬さは抜けつつある感じでした。

今回も再度、仙腸関節や股関節の緊張しているところをしっかりとゆるめていきました。

施術後、股関節も今までよりゆるんで関節に遊びがでており、腰への負担はあまりなさそうでした。
何しろ、施術用のベッドに横になる、起き上がる、といった動作のし始めの痛みは、私が見ている限りほぼありませんでした。
右側の仙腸関節はだいぶ緩んできましたが、深部に硬結が残ってい残っています。
この硬結は、日にち薬で、少しずつ良くなっていくかもしれません。


腰の状態としては、もう一度施術をしたほうが良いかんじでしたが、一応様子を診てもらうことにしました。

　今回のギックリ腰の痛みの原因は、左腰のヘルニアによって状態の悪い左腰（仙腸関節）を、右側の腰（仙腸関節）が徐々にカバーし、少しずつ負担がかかった。
そして、蓄積された結果ではないかと思うのです。

　最後の施術から一週間後、腰の状態がどのような様子か気になり、お電話したところ、
「　施術の4日後あたりから徐々によくなっています。　　　　　　　　でも、同じ体勢のあとに体を起こそうとするのは、まだ無理がありますが・・・。」　とのことでした。


　仙腸関節が緩まると、日にち薬で日々体力がつくと同時に、少しずつ良くなっていくと思います。